弁護士LP診断事例|問い合わせが来ない原因を構造から解説

LP添削:問い合わせが来ない本当の理由(流れ断絶の問題)

HPナース

先生、本日の患者さんは弁護士サイトのLPです。ちょっと症状が重いみたいですね...

HPドクター

わかりました。ではさっそく診断していきましょう。

このLPをデザインや文章ではなく

「ユーザーの流れ」

という観点で診断します。

弁護士サイトのLP診断


【LP概要】
業種:弁護士(法律事務所)
目的:相談(問い合わせ・面談予約)の獲得

【ターゲット】
・離婚を考えている、または離婚問題で悩んでいる人
・慰謝料、親権、財産分与などに不安を抱えている人
・弁護士に相談すべきか迷っている初期〜中期段階の人

【想定キーワード】
・「弁護士 離婚相談」

【補助キーワード】
・離婚 弁護士 相談
・離婚問題 弁護士

【主な問題点】
・「離婚相談したい人」の悩みに対する具体性が弱い
・専門性はあるが、自分ごと化されていない
・問い合わせに至る心理導線が途中で切れている、など

診断LPのスクリーンショット

弁護士サイトLPのスクリーンショット

このLPの最大の問題は、流れが断絶している点です

このLPは一見すると

・整ったデザイン
・サービス説明
・強み
・手順
・口コミ

といった、必要な要素は揃っています。

しかし、致命的なのは

離婚で悩んでいる人の
心理の流れと一致していない

ことです。

「弁護士 離婚相談」と検索する人は、いきなりサービス内容を知りたいわけではありません。

まず頭の中にあるのは

このまま離婚したらどうなるのか
慰謝料や親権はどうなるのか
自分に不利にならないか

といった「不安」です。

本来は、

その不安をまず受け止め共感する

過程が必要です。

しかしこのLPは、

不安や心配を受け止める前に、
サービス説明に入っています。

ユーザーがサービス内容を聞く心理になっていないのに、その話をしている状態です。

このズレがある限り、どれだけ整ったLPでも問い合わせにはつながりません。

HPドクター

ではさらに、このLPに現れている、具体的な症状を一つずつ診断していきましょう。

1.ファーストビュー迷子症

誰に向けたサービスかが瞬時に判断できない

ファーストビュー迷子症

このLPのファーストビューは

一人で抱え込まないでください
まずはご相談から

といったやさしい言葉で構成されています。

一見すると問題なさそうですが、ここに大きなズレがあります。

誰のどんな悩みに向けたページなのかが
分からない状態

「弁護士 離婚相談」と検索している人は

離婚の進め方が分からない
慰謝料や親権で不利にならないか不安
相手と揉めている

といったような具体的な状況を抱えています。

しかしこのファーストビューでは、

その具体性が提示されていません。

その結果、自分に関係あるページか判断できず、読む理由が生まれません。

検索キーワードとファーストビューがつながっていない状態です。

2.自分ごと化不足症

自分の悩みと具体的に結びついていない

ファーストビュー迷子症と連動して起きているのがこの問題です。

最初の段階で「自分のことだ」と感じられないと、その後の内容はすべて他人事として読まれます。

このLPでは、

誰向けなのかが曖昧で、
悩みの具体例も提示されていない

そのためユーザーは、自分の状況と結びつけることができず、なんとなく良さそうだけど関係ないと判断してしまいます。

弁護士は多種多様な問題を扱います。

しかし「弁護士 離婚相談」というキーワードで検索してきた人に対しては、話は別です。

このユーザーはすでに「離婚」に関する悩みを抱えており、その解決手段として弁護士を検討している状態です。

つまり、この段階で求めているのは「幅広い対応分野の説明」ではありません。

自分の状況に当てはまるかどうか
この問題を相談していいのかどうか
判断材料を求めている

そのためファーストビューでは

・離婚問題に対応していること
・どのような悩みに対応できるのか
(慰謝料、親権、財産分与など)

といった内容を、伝える必要があります。

ここが曖昧なままだと「自分に関係あるページか」が判断できず、そのまま離脱につながります。

ファーストビューで迷わせた結果、自分ごと化もできていない状態になってしまっています。

この2つは別々の問題ではなく、同時に発生している一連のズレです。

3.ベネフィット欠乏症

利用後にどう変わるのかが伝わっていない

ベネフィット欠乏症

このLPでは、サービス内容や対応範囲の説明はされています。

しかし、

相談するとどうなるのかが明確に示されていない

「丁寧な対応」
「秘密厳守」

といった表現はありますが、それだけではユーザーは行動しません。

「弁護士 離婚相談」と検索している人が知りたいのは

このまま進めて不利にならないか
慰謝料や親権はどうなるのか
今の状況がどう整理されるのか

といった、自分の未来に関する変化です。

つまり求めているのは説明ではなく、

どう変化するのかの、結果のイメージ

しかしこのLPでは

・相談後にどう状況が変わるのか
・どんな安心が得られるのか
・どんなリスクを回避できるのか

といったベネフィットが具体的に描かれていません。

そのため

・相談する価値が分からない
・行動する理由が弱い
・緊急性を感じない

という状態になります。

情報はありますが、動機が生まれていない状態になっています。

4.ストーリー不在症

問い合わせまでの流れがイメージできない

ストーリー不在症

このLPでは、サービス内容や手順は説明されています。

しかし、ここでは

どのような流れで解決に進むのかが
具体的にイメージできない

といった状態になっています。

ユーザーは不安を抱えた状態で訪れています。

そのときに知りたいのは

どのように相談していくのか
どこまでサポートしてもらえるのか
最終的にどう解決するのか

という一連の流れです。

つまり、点ではなく「ストーリー」が必要です。

しかしこのLPでは、すぐにお問い合わせに誘導しています。

そのためユーザーは

・まだ理解しきれていない
・不安が残っている
・自分がどう進むのか分からない

という納得していない状態のまま、判断を求められます。

結果として

・今はやめておこう
・もう少し調べてからにしよう

といった形で離脱につながります。

ここでは、

この順番で進んでいくんだな
それなら大丈夫そうだ

と、安心と納得して一歩を踏み出せる状態を作る必要があります。

納得のストーリーがないまま行動を促している

それが、問い合わせにつながらない大きな原因になっています。

5.信頼材料欠乏症

情報の具体性が弱く、信頼の裏付けとして機能していない

信頼材料欠乏症

このLPには「お客様の声」や「よくある質問」が掲載されています。

一見すると、信頼を補強する要素は揃っているように見えます。

しかし、内容を見ると

・誰のどんな状況なのか分からない
・結果がどうなったのか不明確
・体験談としてのリアリティが弱い

といった状態になっています。

そのため、ユーザーにとっては、

よくある一般的なコメントにしか見えず、
信頼の裏付けとして機能していない

「弁護士 離婚相談」と検索している人が求めているのは

自分と似た状況の事例
どのような問題がどう解決されたのか
どのくらいの期間や結果が出たのか

といった具体的な情報です。

しかしこのLPでは

抽象的な感想や一般論にとどまっており、「この人に相談すれば大丈夫そうだ」という確信につながりません。

その結果

・信頼しきれない
・他と違いが分からない
・決め手に欠ける

という状態になります。

信頼材料は、

具体的にイメージできるかどうかで初めて機能

します。

現在はその具体性が不足している状態です。

6.導線迷子症

問い合わせなどの行動導線が設置されておらず、機会損失が発生している

導線迷子症

このLPでは、ページの最後に事務所情報や地図が掲載されています。

しかし、肝心の

「相談する」「問い合わせる」
といった行動導線がなく、
ユーザーが最後にどう動けばいいのかが、
分かりにくい状態。

ここまで読み進めたユーザーは、少なくとも一定の関心を持っています。

にもかかわらず、最後に明確な行動先が示されていないため、せっかく高まった相談意欲を逃してしまっています。

そのため最後の段階では、

相談はこちら
電話する
問い合わせフォームへ進む

といった次の行動が、迷わず選べる形で提示されている必要があります。

しかしこのLPでは、ページの終盤が事務所情報の提示で終わっており、行動の出口として弱い構成になっています。

その結果

・相談しようと思ったが止まる
・あとでやろうと先送りされる
・そのまま離脱する

という状態が起きやすくなります。

LPは、最後に行動してもらうことが目的です。

そのため終盤ほど、情報よりも導線を優先して設計する必要があります。

診断結果まとめ
このLPに起きている構造的な問題

以上が、このLPに見られる主な症状です。

それぞれは個別の問題に見えますが、すべてに共通しているのは

ユーザー心理の流れと一致していない

ことです。

ファーストビューで迷い
自分ごと化できず
ベネフィットが伝わらず
流れが見えず
信頼しきれず
最後に行動できない

このように、ページ全体で少しずつズレが積み重なり、結果として問い合わせに至らない構造になっています。

重要なのは、どこか一つを直すことではなく

全体の構造を整えること

構造が整えば、同じ内容でも反応は変わります。

逆に、構造がズレたままでは、どれだけ改善を重ねても結果は変わりません。

あなたのLPやホームページはどうですか?

ここまでお読みになられて、自分のLPやホームページにも似たような問題があるかもしれないと感じた方もいるかもしれません。

今回の事例はLP単体を扱っていますが、実際にはサイト全体の構造のズレが影響しているケースがほとんどです。

同じように、自分のサイトの診断をしてみませんか?

まずは現状を把握したい方は、下記をチェックしてください。

すでに課題が明確で、具体的な改善提案を知りたい方は下記をチェックしてください。